2011年12月07日

■■印刷業界のエース登場【連載】竹根好助の先見思考経営151

■■印刷業界のエース登場 【連載小説】経営コンサルタント竹根好助の「先見思考経営」 No.151

 昼は休みに読むブログ連載小説です。経営コンサルタントとどのようにつきあうと経営者・管理職として、プロ士業として一歩上を目指せるのか、小説を通じて体感してください。

【本書の読み方】 脚注参照

■13 初めてのイベント 7 通算151回 印刷業界のエース登場

 小さな印刷会社ラッキーでは、荒れた取締役会であったが、五カ年計画が何とか可決された。

 プリダ軽オフセットを使ったプリントショップビジネスの新事業への取り組みが決まったものの、それを誰が担当するかが問題となった。なんと営業部長の息子であるまだ若い係長が抜擢されなど、人事面でも思いもよらない方向ではあるが、いよいよ五カ年計画がスタートした。

 幸は、荒れた役員会の思い出から、我に返ると、そこはまだ靖国神社の茶室であった。三代目になるであろう長男の育猛のことが気になって仕方のない幸である。

 竹根と話をしているうちに、幸は再び1980年代の竹根に顧問を依頼した頃に思考が戻った。

 五カ年計画のプリントショップビジネスの第一弾として、福田商事とラッキーの共催でセミナーを開催し、ビジネス紹介のでも現場も見られるようにした。これがヒットした。しかし新たな問題として、顧客のニーズにラッキーの体制が整わないことが予想された。

 その対策会議は遅々として進まない.

【回想2 1980年代】 

 万策尽きた感じで、全員が黙り込んでしまった。

 そんなときに、幸に内線が入った。荻野が近くに来たからといって、寄ってくれたという。幸は、すぐに社長室に来ていただくようにと返事をした。

「これはよいタイミングで、先生が来てくれた」

「竹根先生がお越しなのですか?」

「いや、荻野先生だ。荻野先生は、印刷業界に詳しいので、良い知恵を貸してもらえるかもしれない」

 荻野が入室してきた。

「社長、この度はおめでとうございます。大成功でしたね」

「それはいいのですが、忙しくて、忙しくて、うれしい誤算続きです」

 荻野が着席すると、会議の趣旨を説明し、すぐに会議に戻った。

「確かに悩ましい問題ですが、料金差の比率の問題もあります。大松田部長のおっしゃるように、ちょっと問題ですね。加算方式ではなく、減算方式にしてはどうですか?」

「ゲンサン?」

「引き算というか、値引き方式です。特急の場合を一〇〇として、至急や標準は値引く形にするのです。割安感はあるし、大松田部長の指摘にあるように、あまりにも方針を安易に変更することへの抵抗感も減ると思うのです」

「なるほど、例えば、至急の場合には特急の二十%引きとか、標準は、五十だとさっきの問題になるし、三十とか三十五とかにするか・・・」

 料金の問題になるとやはり営業部長として刷増が具体案を出すべきと自覚している。荻野は、視点を変えてみることを促すために発言した。

< 次回に続く お楽しみに >

■■ 脚注

 本書は、現代情景と階層部分を並行して話が展開する新しい試みをしています。読みづらい部分もあろうかと思いますので、現代情景部分については【現代】と、また過去の回想シーンについては【回想】と表記します。回想シーンも、回想1は1970年代前半にはじめて幸が竹根に会ったときと、回想2は、その十数年後、二度目にあったときの二つの時間帯があります。

■■ これまでのあらすじ PC←クリック

■■ これまでのあらすじ mobile ←クリック

■■ ブログポリシー  ←クリック

■■ 経営コンサルタントのブログの読み方 ←クリック

 ブログというのは漫然と読むのでは記憶に残ったり、感動したりして行動に繋がることが少ないでしょう。どのような考え方でブログを書いているのかをご紹介しています。




同じカテゴリー(連載経営コンサルタント小説)の記事

※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。