2011年12月21日

■■成功の要因 【連載小説】竹根好助の先見思考経営 161

■■成功の要因 【連載小説】竹根好助の「先見思考経営」 No.161

 昼は休みに読むブログ連載小説です。経営コンサルタントとどのようにつきあうと経営者・管理職として、プロ士業として一歩上を目指せるのか、小説を通じて体感してください。

【本書の読み方】 脚注参照

■14 エピローグ 3 通算161回 

 小さな印刷会社ラッキーでは、荒れた取締役会であったが、五カ年計画が何とか可決された。

 その一つであるプリントショップビジネスに対して、その第一弾として、福田商事とラッキーの共催でセミナーを開催し、ビジネス紹介のでも現場も見られるようにした。これがヒットした。しかし新たな問題として、顧客のニーズにラッキーの体制が整わないことが予想された。

 新たな難問を社員自らの知恵で解決でき、社長や社員がこぞって自信を持つことができた。

 もちろんその陰には。二人が思い出に浸る中で、竹根達、経営コンサルタントの力があることを橋上の幸が最も理解しているのである。

【現代】 

「潜在的需要の掘り起こしというマーケティング手法ですね」

「ドメインを明確にして、その範囲内で積極的に活動するのはよいですが、ドメイン外ではきちんと戦略を立ててからでないと痛い目に遭います」

「そうそう、先生にそのことを言われましたね。『ドメインてなんだかわかりますか?』って言われて、かっこよく『知っています』なんていったら、結局そこで失敗しましたね。ドメインというのは領域という意味で、それをテリトリーという意味にとっていたんです。そうしたら、ドメインとはどのようなビジネス領域なのかということを知らずに、スーパーのチラシに手を出してしまいました。あの時は、短納期で忙しいばかりで、さらには直しが多く、社員がくたくたになってしまい、退社する社員が続発してしまいました。その上、競争が激しい仕事なので利益率は低い。先生から、具体的にスーパーのチラシには手を出すなと言われていたことをすっかり忘れて、金額が張るし、継続的なのでつい手を出してしまいました」

「別にスーパーのチラシが悪いというのではなく、ラッキーの目指すところは、ワープロや、当時なら和文タイプを中心にした印刷物がドメインであることから逸脱してしまったからです」

「あのときに、提案営業と言うことも教えられました。これは新規顧客開拓ができて、そのお客の多くが今日まで続いているのです」

「そういえば、店舗が三つになったときですよね。会議がマンネリ化して、だらだら会議をしていたときに先生が丁度来られて怒鳴られましたね」

「私が、怒鳴りました?」

< 次回に続く お楽しみに >

■■ 脚注

 本書は、現代情景と階層部分を並行して話が展開する新しい試みをしています。読みづらい部分もあろうかと思いますので、現代情景部分については【現代】と、また過去の回想シーンについては【回想】と表記します。回想シーンも、回想1は1970年代前半にはじめて幸が竹根に会ったときと、回想2は、その十数年後、二度目にあったときの二つの時間帯があります。

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