2011年12月26日

■■息子のホンネを知る【連載小説】竹根の先見思考経営 164

■■息子のホンネを知る 【連載小説】竹根好助の「先見思考経営」 No.164

 昼は休みに読むブログ連載小説です。経営コンサルタントとどのようにつきあうと経営者・管理職として、プロ士業として一歩上を目指せるのか、小説を通じて体感してください。

【本書の読み方】 脚注参照

■14 エピローグ 6 通算164回 息子のホンネを知る

 小さな印刷会社ラッキーでは、荒れた取締役会であったが、五カ年計画が何とか可決された。

 その一つであるプリントショップビジネスに対して、その第一弾として、福田商事とラッキーの共催でセミナーを開催し、ビジネス紹介のでも現場も見られるようにした。これがヒットした。しかし新たな問題として、顧客のニーズにラッキーの体制が整わないことが予想された。

 新たな難問を社員自らの知恵で解決でき、社長や社員がこぞって自信を持つことができた。

 もちろんその陰には。二人が思い出に浸る中で、竹根達、経営コンサルタントの力があることを橋上の幸が最も理解しているのである。

【現代】 

 いつもなら、すぐに答えを言わない竹根である。にこりとして語りはじめた。

「育さん、あなたの経営に対する姿勢を見てきたからですよ」

「・・・・・」

「育さんは、今の会長が社長の時に、やはり社長になることを躊躇したでしょう。なぜですか?」

「そうか、あの時は、会長がアメリカ遊学を提案してくれたり、活版機の導入を受け入れてくれたりと、将来に向かって私を導いてくれた・・・」

 竹根は頷くだけである。

「あの頃は、印刷業界の将来に対して、非常に不安だった。業界関連の技術の変化が怖かった。自分自身に社長の器ではないことを知っていたとも言えます」

「今でも、社長の器ではないと思っていますか?」

「社長業というのは、やれば何とかなるものですね。でも、先生がいらっしゃらなければ社長はやってこられなかったでしょう」

「いえ、いえ、経営コンサルタントを使いこなせない社長が多い中、あなたは立派に経営コンサルタントを使いこなし、利用し、活用しているではないですか」

「そんなこともないのですが・・・」

「育猛君は、そんな社長の背中を見て、自分にも社長ができるかも知れないという希望を持つようになり、それが確信に繋がったのではないでしょうか」

< 次回に続く お楽しみに >

■■ 脚注

 本書は、現代情景と階層部分を並行して話が展開する新しい試みをしています。読みづらい部分もあろうかと思いますので、現代情景部分については【現代】と、また過去の回想シーンについては【回想】と表記します。回想シーンも、回想1は1970年代前半にはじめて幸が竹根に会ったときと、回想2は、その十数年後、二度目にあったときの二つの時間帯があります。

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