2012年08月08日

■■【連載 電通鬼十訓】  はじめに

■■【連載 電通鬼十訓】  はじめに

 
経営コンサルタント歴35年を記念して、経営トップの皆様だけではなく、経営士・コンサルタント・士業の先生方にもご参考になると信じ、ここにまとめてみました。

 グローバルな視点の経営者・管理職 


  ”当たり前”が実行できる
  経営コンサルタント歴25年を経過した時点で、(特)日本経営士協会の理事長を拝命することになりました。その際に、自分自身を戒める意味で「理事長十戒」を作り、それを日々座右におきながら仕事をしてきました。 私の経営に対する考え方の基本は「当たり前のことが当たり前にできる」「暖かい管理ができる」、その様な企業作りのお手伝いをすることです。 理事長歴も長くなり、そろそろ後任の選定やその人への傾斜引き継ぎを考える時期といえましょう。この十戒に加筆をして、企業や組織のトップ・管理職の方々に向けて焼き直したものを「経営トップ15訓」としてまとめ、ブログで紹介したところ大変に好評でした。 その「経営トップ15訓」の附章で「電通鬼十訓」を紹介したところ、これについても是非私の言葉で紹介して欲しいというご要望をいただきました。ブログで掲載し、そのバックナンバーをここにまとめて掲載いたしますので、ご笑読ください。 なお、ここでご紹介する文章は、株式会社電通様とは何ら関係はありません。 まだまだ内容的には不充分ですが、今後もこれをベースに推敲・改訂を重ねて参りますが、その第一版として茲にご披露させていただきます。トップの方々や管理職で日夜ご奮闘されている方に、少しでもご参考になれば幸いです。

  はじめに
■■ 電通鬼十訓 ”あたり前”ができる会社づくりのノウハウ 私どもの先人達は、私どもにたくさんの諺(ことわざ)や名言を残してきてくれています。先人の知恵を拝借することにより、新しいアイディアが湧いたり、問題・課題解決のヒントを得られたり、元気や勇気をもらったりすることができます。 その一つとして、私は「電通鬼十訓」を挙げたいと考え、クライアントにもお勧めしてきました。「経営トップ15訓」でも電通鬼十訓を御紹介しましたが、大変好評ですので、項ごとに自分の思いを徒然(つれづれ)にまとめた者を御紹介いたします。少しでも御参考になれば幸いです。 まずは、「経営トップ15訓」でも御紹介したように、全十訓をここに御紹介いたします。■ 電通鬼十訓とは 「電通鬼十訓」は、同社4代目吉田秀雄社長によるもので、電通鬼十訓、とりわけ営業パーソン育成の行動規範という役割を担っています。 電通は、グループ年商2兆円という、世界でも屈指の広告代理店です。 このような成長を遂げた裏には、歴代の経営者だけではなく「電通マン」と呼ばれる人達の筆舌に尽くせない苦労と努力の結果であろうと推測します。 終戦直後、「朝の銀座を歩いているのはモク拾いと電通マン」とはやし立てられるほどの社内風土からもそれを感じ取るとことができます。 社風を定着させているのが、4代目社長である吉田秀雄氏による「電通鬼十訓」と言えるのかもしれません。  まだ、私が経営コンサルタントとして駆け出しの頃、某出版社からの依頼で営業パーソン向けの、文字通り「営業マンが読む本」というタイトルの書籍のために筆を執った折に、どうしても「電通鬼十訓」を含めたいと思いました。 私の、「営業」への思いを当時の営業パーソンに伝えたかったのです。■ 電通鬼十訓 1.仕事は自ら作るべきで、与えられるべきではない 2.仕事は先手先手と働きかけていくことで、受け身でやるものではない 3.大きな仕事に取り組め、小さな仕事は己を小さくする 4.難しい仕事を狙え、そしてそれを成し遂げるところに進歩がある 5.取り組んだら放すな、殺されても放すな、目的完遂までは 6.周囲を引きずり回せ、引きずるのと引きずられるのとでは、永い間に天地の開きができる 7.計画を持て、長期の計画を持っていれば、忍耐と工夫と、そして、正しい努力と希望が生まれる 8.自信を持て、自信がないから君の仕事には迫力も粘りもそして厚みすらない 9.頭は常に全回転、八方気を配って、一分の隙もあってはならぬ、サービスとはその様なものだ10.摩擦を恐れるな、摩擦は進歩の母、積極の肥料だ、でないと、君は卑屈未練となる 因(ちな)みに「電通鬼十訓」は「Dentsu's 10 Working Guideline」と英訳されています。英文版 「Dentsu's 10 Working Guideline」 1.Initiate projects on your own instead of waiting for work to be assigned. 2.Take an active role in all your endeavors, not a passive one. 3.Search for large and complex challenges. 4.Welcome difficult assignments. Progress lies in accomplishing difficult work. 5.Once you begin a task, complete it. Never give up. 6.Lead and set an example for your fellow workers. 7.Set goals for yourself to ensure constant sense of purpose. 8.Move with confidence. It gives your work force and substance. 9.At all times, challenge yourself to think creatively and find new solutions. 10.When confrontation is necessary, don't shy away from it. Confrontation is often necessary to achieve progress.■ 電通鬼十訓と経営 電通鬼十訓は、高等な人生訓というよりも、日常の仕事を進める上での訓戒集です。大変身近であり、しばしばその道を外しがちな、「当たり前のこと」が書かれています。基本ですので、基本を重視し、その上に応用力を発揮すれば、業務の大半がスムーズに行くような気がします。 「仕事は自ら作るべきで、与えられるべきではない」から始まります。「昨今の社員(会員)は言われなければやらない。しかし、やり始めると立派と言えるほどの仕事をすることができる」ということをしばしば聞きます。この言葉が十訓の第一項に来ているのは、その反映でしょうか。 ビジネスパーソンは、先を読み、自分で仕事を創りだし、先手先手を打って取り組む、その仕事も経験を踏むほど、多少背伸びをして自分の実力の上をいく大きな、そして難易度の高いレベルで、かつ背伸びをしすぎないことが重要です。仕事には、障害がつきものです。 一旦取り組んだら、一途に、しかし周囲を見ながら取り組み、途中で諦めず、自信を持って進むと成功・達成に近づくでしょう。 大変身近な内容であり、しばしばその道を外しがちな、「当たり前のこと」が書かれています。 基本ですので、基本を重視し、その上に応用力を発揮すれば、業務の大半がスムーズに行くような気がします。 1970年代から経営コンサルタントとしてやってきましたが、いまでもこの十訓は座右の銘から外せません。




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