2012年12月20日

■■【連載 電通鬼十訓】 第6訓 周囲を引きずり回せ

■■【連載 電通鬼十訓】 第6訓 周囲を引きずり回せ

      経営コンサルタント歴35年を記念して、経営トップの皆様だけではなく、経営士・コンサルタント・士業の先生方にもご参考になると信じ、ここにまとめてみました。

 毎月、第三木曜日の午前中にお贈りいたします。

 グローバルな視点の経営者・管理職 


  ”当たり前”が実行できる
  経営コンサルタント歴25年を経過した時点で、(特)日本経営士協会の理事長を拝命することになりました。その際に、自分自身を戒める意味で「理事長十戒」を作り、それを日々座右におきながら仕事をしてきました。 私の経営に対する考え方の基本は「当たり前のことが当たり前にできる」「暖かい管理ができる」、その様な企業作りのお手伝いをすることです。 理事長歴も長くなり、そろそろ後任の選定やその人への傾斜引き継ぎを考える時期といえましょう。この十戒に加筆をして、企業や組織のトップ・管理職の方々に向けて焼き直したものを「経営トップ15訓」としてまとめ、ブログで紹介したところ大変に好評でした。 その「経営トップ15訓」の附章で「電通鬼十訓」を紹介したところ、これについても是非私の言葉で紹介して欲しいというご要望をいただきました。ブログで掲載し、そのバックナンバーをここにまとめて掲載いたしますので、ご笑読ください。 なお、ここでご紹介する文章は、株式会社電通様とは何ら関係はありません。 まだまだ内容的には不充分ですが、今後もこれをベースに推敲・改訂を重ねて参りますが、その第一版として茲にご披露させていただきます。トップの方々や管理職で日夜ご奮闘されている方に、少しでもご参考になれば幸いです。


電通鬼十訓  【第6訓】周囲を引きずり回せ、 引きずるのと引きずられるのとでは、 永い間に天地の開きができる
■■ 【第6訓】 周囲を引きずり回せ、引きずるのと引きずられるのとでは、永い間に天地の開きができる   Lead and set an example for your fellow workers.■ 営業パーソンA君の事例 あるクライアントの営業パーソンのA君ですが、あるとき、彼のお客様から特注の機械を受注してきました。特注と言っても、一部の機構を一寸(ちょっと)変えれば何とかなると踏んだのです。 上司に相談したところ、その会社の実力では対応できない加工精度が一部の部品に求められることが解りました。技術部門に行っても、開発部門に行っても、冷たく「NO」と言われるだけで、とりつく島もありません。n 平素の人脈作り 最後の一縷の頼みを託して、加工部門の定年間近な工員さんのBさんに直接相談してみました。Bさんは、無口で、職人気質で、あまり人と話もせず、社員からは煙たがられていました。 A君は、平素から社内にいるときには社内で油を売っていました。Bさんが言葉を交わす数少ない社員でもあったのです。その契機は、社員旅行でこの両名が幹事をやったことで、その時にBさんはA君の責任感の強さに引かれたようです。 A君より相談をかけられたBさんですが、さすがにBさんでもなすすべがないということです。 ところがその数時間後、A君は別のお客様の所にいたのですが、そこにBさんから電話がありました。すぐに会社まで飛んで帰ったA君ですが、Bさんから昔Cさんという旋盤を使った精密加工技術では右に出る者がいないといわれるほどの匠だったそうです。 定年で引退したことをBさんから聞いたA君は、早速人事部に行ってCさんの居場所を聞き出そうとしました。ところが退職した人のことですので、個人情報保護法関連の同社のコンプライアンスに引っかかり、人事部では教えてくれません。 上司に相談して、人事部に掛け合ってもらいましたが頑なに拒まれるだけでした。 A君の熱意にほだされて、上司の課長が社内人脈を使って人事部を説得しようとしましたがYESという返事が来ませんでした。■ 社内の”官僚的”への対処法 A君は、営業パーソン研修の時に絞られた経験のある、経営コンサルタントである私の処に電話をよこしました。私は、早速社長に電話をし、状況を説明すると、杓子定規な人事部の対応を嘆き、社長自らがCさんの処に電話を入れてくれました。 ところが、Cさんは既に他界してしまっていました。 Bさんからの朗報でしたが、これで万事休すかと、さすがのA君も諦めなければならないかと思った矢先、Cさんの友人のDさんという人がCさんと同じような技術を持っているという連絡がCさんの息子さんから連絡があったのです。■ 藁でも掴めば生きる道が拓ける ところがDさんの住所が解らないので、コンタクトのしようがなく、A君が落ち込んでしまいました。 その姿を見た営業部長が、この件に私が絡んでいることを知らず、私にコンタクトをしてきました。 私もA君の奮闘ぶりを見て、いろいろと部長と話をしているうちに、Dさんが昔在籍していた会社名を聞き出せました。幸い、その会社に私が人脈があったことからDさんの居場所を見つけることができました。 Dさんにコンタクトをすると、はじめは渋っていましたが、「昔取った杵柄(きねづか)」と協力してくれることになりました。 A君の行動を耳にした生産技術部の同期のE君が図面を起こしてくれたり、資材部では部品や部材手配をしてくれたりと、皆が協力をしてくれました。 その結果、ようやくA君の特注機械の目処(めど)が立ち、お客様の希望通りの納期に間に合いました。 社内人脈を作っていたA君の平素の努力が実りました。これはA君だけの問題ではなく、誰にとっても重要なことだと考えています。



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