2013年05月16日

■■【連載 電通鬼十訓】 追補1 責任三カ条

■■【連載 電通鬼十訓】 追補1 責任三カ条

 
経営コンサルタント歴35年を記念して、経営トップの皆様だけではなく、経営士・コンサルタント・士業の先生方にもご参考になると信じ、ここにまとめてみました。

 毎月、第三木曜日の午前中にお贈りいたします。

 グローバルな視点の経営者・管理職 


  ”当たり前”が実行できる
  経営コンサルタント歴25年を経過した時点で、(特)日本経営士協会の理事長を拝命することになりました。その際に、自分自身を戒める意味で「理事長十戒」を作り、それを日々座右におきながら仕事をしてきました。 私の経営に対する考え方の基本は「当たり前のことが当たり前にできる」「暖かい管理ができる」、その様な企業作りのお手伝いをすることです。 理事長歴も長くなり、そろそろ後任の選定やその人への傾斜引き継ぎを考える時期といえましょう。この十戒に加筆をして、企業や組織のトップ・管理職の方々に向けて焼き直したものを「経営トップ15訓」としてまとめ、ブログで紹介したところ大変に好評でした。 その「経営トップ15訓」の附章で「電通鬼十訓」を紹介したところ、これについても是非私の言葉で紹介して欲しいというご要望をいただきました。ブログで掲載し、そのバックナンバーをここにまとめて掲載いたしますので、ご笑読ください。 なお、ここでご紹介する文章は、株式会社電通様とは何ら関係はありません。 まだまだ内容的には不充分ですが、今後もこれをベースに推敲・改訂を重ねて参りますが、その第一版として茲にご披露させていただきます。トップの方々や管理職で日夜ご奮闘されている方に、少しでもご参考になれば幸いです。


【追補1】 責任三カ条
■■【電通鬼十訓プラスアルファ】 責任三カ条 「電通鬼十訓」は、電通4代目社長である吉田秀雄氏によるものです。電通鬼十訓は、10項で全てですが、営業パーソン育成の行動規範的な側面だけでは経営の全てをカバーできません。 電通では「鬼十訓」だけではなく「責任三カ条」「戦略十訓」など、私たちに参考になることも作り上げています。 その中から「責任三カ条」を知ることになり、そこから私たちが学ぶことが多いので、私のつたない経験を交えて徒然にまとめてみました。■ 第1条 命令・復命・連絡・報告 「命令・復命・連絡・報告は、その結果を確認し、その効果を把握するまでは、これをなした者の責任である。その限度内における責任は断じて回避できない」 ビジネス業務を推進するために、上司からの指示命令、それに関する復命、連絡や報告は、それを発信した人が最後まで責任を持たねばならないと言うことです。 「復命」は、命令を受けた側が、その進捗状況や結果を、「命令者に戻すこと」ですので、命令者に報告することから「復申」とも言います。 「復命」や「報告」は、命令を発した人だけではなく、復命や報告した人が、すなわち命令を受けた人も、命令者にその結果や進捗状況というボールを返さなければならないということです。 「連絡」も連絡を受けた方だけではなく、連絡を発した方も、それがどのように展開しているのか、終焉するまで責任を持って、その行方を監視していなければならないと言うことです。 発しただけで放置してしまうと「尻切れトンボ」になってしまうし、誰も責任を持って行動しようとしなかったりしてしまいます。 結果を出すためには、その発信者も、受信者も最後まで責任を持つことが、「責任三カ条」の第一条なのです。■ 第2条 正確に理解して行動する「一を聞いて十を知り、これを行う叡智と才能がないならば、一を聞いて一を完全に行う注意力と責任感を持たねばならぬ。一を聞いて十を誤る如き者は百害あって一利ない。正に組織活動の癌である。削除せらるべきである」 相手の言うことや、状況を正確に把握し、理解しないで、中途半端な理解で行動を起こすと、その行動が一見すると良いように見えても結果的には組織にとってはマイナスなことなのです。 聖徳太子は、「一を聞いて十を知る」「十人の声を全て聴き取れる」ということができた人だと言います。 もし、聖徳太子のように「一を聞いて十を知る」ことができないのであれば、勝手に十を推測するのではなく、「一」そのものをキチンと理解するようにしなければならない、五官を通じて入手した情報に対する理解度というのはビジネスの世界では重要なことなのです。 ビジネスパーソンは、正しく理解することという責任を負っているのです。■ 第3条 責任を持って仕事をする「我々にとっては、形式的な責任論はもはや一片の価値もない。我々の仕事は突けば血を噴くのだ。我々はその日その日に生命をかけている」 私の仕事仲間に大変頭の切れる経営コンサルタントがいます。人柄も人当たりも悪くなく、仕事は丁寧で、キチンとする人です。 彼に仕事を依頼すると、緊急性にかかわらず、彼のその時の判断で仕事の順序が決められます。 彼からは何も言ってこないので、こちらとしては、期限までにキチンと仕事をやってくれるものと思っています。依頼後、数日して何も返事がないので、進捗状況を問うと、「以前に指示されたことを今やっているので、他のことに時間を費やせません。それが終わってから着手するつもりです」という返事がありました。 緊急性という観点では、後から依頼した案件を優先すべきところであり、当然依頼をするときに「緊急」である旨を告げていますから、順序を変更してでも取り組んでくれると判断していたのです。 彼には「自分は一所懸命にやっているけど時間がなくて取り組めないのだから、新しい仕事にすぐに取りかかれない」という意識が強くあります。 緊急性ある業務を早急にかたづけなければならないので、他のコンサルタントにその業務を担当してもらうことで、問題になることを回避できました。しかし緊急性の高い業務だけに時間との競争があり、通常なら一人で対応すべき業務に二人のコンサルタントを当てることになってしまいました。 業務依頼を受けたときに「いま忙しい」「即対応できない」というようなことをひと言発してくれていれば、別の対応ができたのです。 業務を受けるときに、業務内容だけではなく、緊急性をも把握しなければ、責任を持って引き受けたことにはならないのです。「拙速」は、その程度やケースにもよりますが、好ましくないことがあります。一方、期限のある事項に、行き過ぎた「巧遅」は無責任と言えます。 世の中には、時間感覚が鈍い人がいるので、それを踏まえた上で仕事の分担を決めなければならないことと実感しました。   電通4代目社長である吉田秀雄氏が、どのようなお考えで「責任三カ条」を書かれたかは定かではないですが、日常の業務の中で「責任」のあり方を考えさせられます。



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