2012年09月25日

■■【元気な会社】 新素材を世に送り出し続ける 31

■■【元気な会社】 新素材を世に送り出し続ける開発型材料メーカー [フルウチ化学] 31

顧客との共同開発で新技術を実用化

 フルウチ化学は新素材開発メーカーとして超電導材料や薄膜材料、半導体材料などを世に送り出してきた。1973年の設立から30年以上、常に新技術を開発し続ける力は『顧客との共同開発』から生まれている。現在は医療材料分野への進出や、企業の合併・買収(M&A)の推進など、事業領域を拡大する取り組みが目立っている。

 同社は材料の卸販売会社として創業し、設立数年後には独自製品の開発を始めた。当時、公害が社会問題となる中でメッキの代替技術開発に着目。表面処理に利用する薄膜材料で事業基盤を築いた。この最初の自社製品は、顧客でもある大学の研究室の協力を得て開発した。顧客が必要とする新素材を共同で開発し、いち早く実用化するビジネスモデルで成長を続けてきた。

 1986年には東京の本社と別に筑波工場(茨城県阿見町)を操業した。この直後にわき起こった高温超電導ブームの中で、超電導物質をつくるのに必要な材料をまとめた『開発キット』を発売し、社会の注目を集めた。薄膜材料や超電導材料のほか、半導体材料、光ファイバー材料、真空蒸着材料、セラミックス材料、光学材料など幅広い分野で新素材の開発と製造を進めてきている。

M&Aや新分野参入で事業領域を拡大

 同社のビジネスモデルは、顧客との共同開発による多品種少量生産という点に特徴がある。顧客は大手企業の中央研究所や大学など、基礎研究を手がける研究機関が中心となる。顧客の研究論文や保有特許を基に、フルウチ化学のノウハウを併せて新素材を実際に開発・実用化する。実用化した新素材の将来的な量産は、顧客企業や他の大手材料メーカーが行うケースが多い。フルウチ化学は開発の初期段階で開発実務を担当する。

 技術開発型のビジネスモデルであるため、営業拠点である東京都品川区の本社スタッフ10人にも技術系の社員が多い。研究開発拠点の筑波工場と合わせて40人の社員のうち、30人を技術系で占めている。各地の大学や公的な研究機関、民間企業の研究所と密接な関係を維持する。

 現在では事業領域の拡大を積極化し、20045月にアース製薬の酸化物結晶事業を買収したほか、大手企業の技術開発型ベンチャーに共同出資している。また、物質・材料研究機構と共同で生体親和性の高い医療用接着剤を開発、医療分野に参入する。同素材は外科手術時、縫合糸に代わって簡便・迅速に傷口をふさぐもので、生体内に存在するクエン酸誘導体を架橋剤に採用し、十分な接着力を持ちながら毒性が弱い特徴がある。『未来のばんそうこう』として実用化を目指している。

【 コメント 】

 卸業からのスタートで、共同開発やM&Aを重ねて現在は「新素材を世に送り出し続ける開発型材料メーカー」として、中小企業の領域とは思えない分野で活躍しています。

 気になるのは、その技術が自社単独ではなく、リスク回避やコスト面からでしょうが共同出願が多いです。これまでは、格別なるトラブルはありませんでしたが、商品ライフサイクル伊里駅やリスク面から、独自出願を中心にやるべきではないでしょうか。

 社員の4分の3が技術者ですが、今後は、更なる独自技術の開発に力を入れると共に、マーケティング力の強化と自社の単独ブランドの開発がポイントでしょう。

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 不況を普況と考え、富況にするにはどうすべきか、その模索をしている元気な会社には「不況」という言葉がありません。




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